”ConnectionとCollection”
ライナーノーツ
ROP結成から7年半の集大成。
これまで歩んできた中で出会ってきた仲間=Connection
その過程で生まれてきた大切な楽曲たち=Collection
僕らの全てを詰め込みました。
まさにベストアルバム。
各楽曲をどんな思いで作ったのかを綴りましたので、
さらにアルバムを楽しんでいただけたら幸いです。
ROP
げん 高橋 遼
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1.Introduction
紹介曲を作ろう!ということで書き出した曲。曲を先にりょうくんが作り私げんが詞を乗せました。
短い曲ではありますが、ただ紹介だけという感じにはしたくなく、情景描写や雰囲気を出すにはどうするか悩んだ曲でもあります。
(げん)
2.ミュージック
楽しい曲を作りたいなと思って作り出した曲。Aメロそして、サビ二行ぐらいはあーでもないこーでもないと試行錯誤したのを覚えています。
単純に響きを揃えるだけというのはつまらないので、「たわいもないグレた魔物」というような表現を入れてみたり。この言葉が出たときは、よしゃーっ!と思いました。
(げん)
3.少年
『いくつになっても ずっとわくわくしてたいなぁ 自分(ぼく)だけの世界があって 誰も邪魔できないんだ』
果たしてこれほど真っ直ぐな曲があるのでしょうか。笑
でも、今の自分からは絶対に出てこないフレーズなんです。
その時その自分にしか作れない曲があるんだ、ということをその当時の『少年』(=ぼく)がいつも思い出させてくれます。これからもたくさんの「今」を切り取って未来に残していきたいですね。
(りょう)
4.Colorful
大学4年生の時、この先の人生の選択に迷っている中でその時の心情を素直に描きました。「大人になる事=変わってしまう事」というイメージが当時の僕には強くあり、社会に出た途端、自分の中から何か大事なものが消えてしまうのではと怖かったんです。
でも『きっと誰だって 変わっていくんだ それはまぎれもなく自分だろう』とあるように、それならば色んな自分を積み重ねて虹を描けばいいんだと思いに至り、前向きな曲になりました。
ROP結成して最初の曲、かつ自分の人生でしっかりと形にした初めての曲であり、少しずつ形を変えながらでも7年半大切に歌い続けてこれたことを誇りに思います。
(りょう)
5.小さな勇気
たわいも無いやり取りを切り出した一曲。相手と少しずつ前に進んでいきたいと思っていることを書いています。強くあろうと思うけど、なかなか要望に応えられず、自信もなく。プロポーズのようなこともストレートには言えず。。。
結局登場人物はちゃんと伝えられたのか分からないですが、小さいけれど確かな勇気を持っている、あとは、行動するだけ。恋愛だけではなくて、何か後押しが出来るような曲になればという気持ちと自分への戒めのような気持ちで書いた曲です。
(げん)
6.フィルハーモニー
音楽活動をしていると有難いことに、結婚式で歌って欲しいというお声をいただくことがあり、その度にだれかの人生の大切な瞬間に立ち会えることを喜ばしく思います。
この曲もあるご夫婦のために作りました。誠実で優しく、喧嘩したこともないという柔和なお二人。「調和を愛する」という意味をもつ”フィルハーモニー”という言葉が音楽好きな二人にぴったりだと思い、迷わずタイトルにしました。
曲中では度々、韻を踏み、比喩を使い、言葉遊びをしてるのですが、海辺でのプロポーズシーンや二人の人物像と絶妙に調和しており、自画自賛ですが詞もメロディもかなりのお気に入りです。
(りょう)
7.白ける夜
明け方になると暗くて曖昧だった境界線が見えてきて、否応無しに物事がはっきりしてきます。そんな街を見ながら作った曲です。うやむやにしている方がたぶん楽です。ただそれでもはっきりさせないといけない時は来ます。
実はピアノの音を前半と後半で変えています。少し気にしながら聞いてもらえると嬉しいです。
(げん)
8.サンキューオーバー
自主制作映画『サンキューオーバー』の主題歌として書き下ろしました。タイトルまんま。
残りの人生で、あと5回しか『ありがとう』が言えなくなった主人公は、一見当たり前ように思えることが、実は有難く尊いものだと気づく。
ミドルテンポの4/4拍子→3/4拍子→アップテンポの4/4拍子と、一曲の中でコロコロ表情が変わります。主人公の心情の変化に寄り添って聴いてもらえたら嬉しいです。
(りょう)
9.夢の続きを
友人同士の結婚式のために書き下ろした曲です。ベーシストの彼と、ドラマーの彼女という音楽好きの二人に絡めて歌詞も考えました。二人と飲みながら馴れ初めや家でのやり取りを聞き出したのを今でも思い出します。
経験がない中で、結婚式そして結婚生活のイメージを膨らませ、結構すっと出てきた歌詞です。簡単なコードかつ、王道な進行の中でドシっと構えてくれるような歌詞になってくれました。
(げん)
10.Singer
カフェで一気に歌詞ができた曲で、自分の中では珍しくメロディより先にできました。メロディもすっと乗せられた不思議な曲です。
歌はもしかしたら誰かの一生のうちの何かを、良くも悪くも変えてしまうかもしれません。そしてだからこそいつも楽しいだけではなくて、恐れを持ちながらSingerとして在り続けないといけないと言う思いから作った曲です。
(げん)
11.サラリーソング
会社やアルバイトでこんな経験ないですか?ええ、もう、まんまですね。ちなみに弊社の場合、ボールという言葉をよく使います。
簡単に言うと宿題のようなものです。Aさんがあることを確認しBさんがそれを見て判断するとか。その場合今はAさんがボールを持ってます。あれ確認しないとねーどうしようねーと担当振りができないとそのボールはコロコロ転がって永遠に拾われません。気づいた人が取りに行くことになってしまいます。。。
(げん)
12.拍手喝采
ライブではもうお馴染みですね。明るくて前向きになれる楽曲です。実はこの曲は自分のために作った応援歌です。
仕事で何事もうまくいかず、しんどくて泣きたい時に、それでも前に進みたいと思い「頑張っていれば必ず誰かが見守ってエールを送ってくれる」という思いを込めて作りました。今でもこの曲に助けられています。
拍手喝采っていうとなんだかスタンディングオベーション感がすごいですが(笑)、すごくしっくりきたのでタイトルにしました。
(りょう)
13.イエロー
ROPらしくない曲を作ろう、と思い立って一気に書き上げた曲がイエローです。イエロー=「危険な色」と比喩して、自分の頭でよく考えて行動しないと人生いつどうなるか分からないんだよ、という戒めを込めてます。
曲ができた瞬間、ROPではなくソロでやろうかなあと正直思ったのですが(笑)、げんも上手く歌ってくれて、周りもみんな好きになってくれて、気づけばROPの代表曲のひとつになりました。
アルバムにはピアノ主体のバンドアレンジでかっこよく仕上げましたのでご堪能ください。
(りょう)
14.GUM
実はこの曲もある自主制作映画のために書き下ろした一曲です。ガムを噛んで変身するヒーロー戦隊モノで、『夢と希望を与える』をテーマに詞を書き、メロディを付けました。これから映画公開なので楽しみですね。
誰かから受け継いだバトンをまた別の誰かに繋いでいくように、『夢と希望』も連鎖してくのではないでしょうか。そんなことを思いながら、ストレートなメロディに乗せて書き上げました。ラスサビはデュオならではの掛け合いとコード進行を凝ったものに仕上げました。
(りょう)
15.越える
真夜中、都内から自転車で荒川を越えて、埼玉に住んでいる友人によく会いにいっていた時期に作りました。幼い頃は一人で近場にいくのにも大変だったのに、大人になると簡単になるんです。なんだか切ない気持ちになったんですよね。そこからイメージを膨らませて肉付けしていきました。
皆さんの今越えたいと思ってるものはなんですか。自分?ライバル?辛い過去?目標?それとも。
人によって様々だと思います。誰かがその大切な一歩目を踏み出せるように、この曲が背中を少しでも後押しできたらこれ以上に嬉しいことはありません。
(りょう)